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≪終盤の難関ステージを果敢に6位で走破 車両、人員とも好調を保って最終ステージへ≫ ※日付は現地時間

1月18日、ダカール・ラリー2024はサウジアラビアのアルウラ~ヤンブ間で第11ステージの競技を行った。
この日のSS(競技区間)はアルウラのビバークから6㎞南に下った渓谷からスタート。
路面は渓谷やワジ(枯れ川の底)の中、大きな石が転がるグラベルが中心で、石によるパンクや車体へのダメージを避けるために車速を上げられないタフなステージだった。

前日のステージで累積順位を7位に上げた日野チームスガワラはこの日も健闘を続け、慎重にタイヤをケアしながら果敢に走破。
トラブルは発生せず、大型のライバル勢をむこうにトラック部門6位の成績でゴールして累積順位7位のポジションを堅持した。

その後は103㎞のリエゾン(移動区間)で紅海岸のヤンブへ。
町の東側の海岸沿いに設けられたビバークに到着すると、待機していたメカニックたちが早速最後の点検整備に取り掛かった。

ヤンブはジェッダの北方約350㎞に位置する港町。
19日には最終の第12ステージを同地を基点にしたループコースで行い、その後ゴールセレモニーがビバーク内のポディアムで実施される。

【INTERVIEW VOICE】
菅原照仁/
昨年使った同じエリアを逆向きに走るSSでしたが、設定がハードでした。
当初より60㎞短縮されたのですが、短くなって良かったです。

染宮弘和/
ナビゲーションは今日も忙しく、ガタガタ道の振動で首が痛いのも同様です。
でも今日は一日揺られて脳の体積が半分になりました。

望月裕司/
ずっとガタガタ道だったのでパンクさせないようタイヤの内圧を高めに調整して走りました。
右前輪がスローパンク状態となりましたが、空気圧調整装置を使って内圧を保ち、無事ゴール出来ました。

≪アルウラ基点のループコースを8位で走破 累積順位で上位を逆転し、7位に躍進≫ ※日付は現地時間

1月17日の行程はアルウラ~アルウラ。
サウジアラビア北西部の山間地を舞台に371kmのループコースで第10ステージの競技が行われた。
アルウラのビバークからリエゾン(移動区間)で東方へ178km移動した丘陵地帯からスタートするSS(競技区間)は約8割がグラベル路面。
砂地や岩場にも変化し、複雑なナビゲーションとともに引き続き砂埃が酷い一日となった。

このステージに臨んだ日野チームスガワラのHINO600シリーズは大型クラスの競合勢を向こうに快調なペースを保ち、パンクやトラブルなく快走。
通過を義務つけられたウェイポイントを進路から離れた場所に回り込むように置くなど、ナビゲーションの忙しい区間も無事に終え、最後は今大会のプロローグと第1ステージでも使った砂地のオフロードを通ってゴールした。
SSの成績はトラック部門8番手で、前日55分差だったクラウディオ・ベリーナ組(イヴェコ・パワースター)が遅れたことにより累積順位は一つ上がり、部門7位に浮上した。

ダカール・ラリー2024もいよいよ終盤戦。
18日はアルウラからゴール地のヤンブへ向かい、最後の難関になりそうな今大会最長480㎞のSSが行われる。

【INTERVIEW VOICE】
菅原照仁/
今日はナビがトリッキーでミスをしそうなところもありました。
砂埃も終日酷かったです。
最後はプロローグや第1ステージと同じ砂地のエリアを30㎞ぐらい走りました。
相手の遅れもありますが、頑張った結果7位に上がれて嬉しいです。

染宮弘和/
ナビゲーションはウェイポイントを拾っていくのに忙しい一日でした。
でも見落とさず問題なく終われたかと思います。明日も長いので頑張ります。

望月裕司/
車両はトラブルなく快調。
今日はナビゲーション指示の補佐としてウェイポイントの距離だけでなく、細かい方向の修正も試しました。
今夜の作業としては、マイレージの関係で前半戦で交換したATを再び同じものに交換して貰うことになりました。

≪山間地のロングステージを安定したペースで走破 上位勢を向こうにSS10番手。累積順位8位を守る≫ ※日付は現地時間

ダカール・ラリー2024は1月16日、北部のハイルから北西部のアルウラの間で第9ステージの競技を行った。
ルートはハイルのビバークから76㎞のリエゾン(移動区間)でハイル西側の山間地へ。
地形を縫うように設定された436㎞のSS(競技区間)に臨んだ。

SSの路面は序盤が砂地や砂丘が続き、その後グラベルのピストや振動の酷い岩場と変化した。
ナビゲーションの難易度も全体に高かったが、菅原照仁、染宮弘和、望月裕司の3人が走らせる日野チームスガワラのHINO600シリーズはこのステージでも速さを発揮。
大型クラスのライバル勢に抜かれることなく10番手前後のポジションをを保ち、トラック部門のトップから47分遅れの10番手でゴールした。
この結果、累積順位では8位のポジションを保つとともに7位のクラウディオ・ベリーナ組(イヴェコ・パワースター)とのタイム差を55分に縮めた。

ゴール後は再び149㎞のリエゾンを走り、スタートキャンプと同じアルウラのビバーク地に到着。
ビバークには日本から日野自動車の脇村誠CTOも応援に駆け付け、選手とメカニック、スタッフを激励した。
明日1月17日には同地を基点にしたループ状のコースで371㎞の競技が予定されている。

【INTERVIEW VOICE】
脇村誠CTO/
現場を訪れて、チームのみなさんの顔が引き締まっていて頼もしく思いました。
本当によくやってくれている。
マイナートラブルはありましたが、今回のクルマづくりは上手くいったと思います。

菅原照仁/
序盤はキャメルグラスのある砂丘で登るのが大変なところが何か所かありました。
後半の黒い岩盤の上を走る区間は振動がすごかったですし、厳しいコースでした。
残りは3ステージとなりましたが、7位への浮上を目標に頑張ります。

染宮弘和/
ナビゲーションはハイスピードのワインディング区間が忙しかったです。
終盤の岩場もワダチが見えず、正しいルートを見出すのが大変。
振動で首が振られて辛かったです。

望月裕司/
中盤のガタガタ道でハイマウントテールランプとバックカメラがステーごと脱落しました。
ゴールに着いたらなかったです。
振動も酷かったですが、近年はトレーニングの成果か、あまり堪えなくなりました。

令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、
被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。

 

新しい年が明けて2週間が経ちました。
「神戸もやっと寒さを感じるようになってきた」と言っても過言では無いほど、穏やかな気候が年末まで続いていました。

毎月実施しています地域清掃活動ですが、2024年最初の清掃活動でも相変わらず空き缶やペットボトルをはじめ、吸い殻等が散乱しています。

本社のある六甲アイランドの景観を守っていくために、これからも清掃活動を実施ていきます。

≪後半戦の2日目は北部の山間地へ ノートラブル、ノーパンク 快調にSS10番手でゴール≫ ※日付は現地時間

1月15日、ダカール・ラリー2024はサウジアラビアのアル・ドゥワディミ~ハイル間で458㎞の競技を行った。
SSの前半部は砂地のピストに始まり難易度の高い砂丘も登場。
しかしハイル近郊の山間部を行く後半になるとグラベル路となり最後は岩場を越えるなど、路面は大きく変化した。
日野チームスガワラは好調を維持してこのSS(競技区間)を快走。
大きなトラブルもなくトラック部門10位でゴールした。
この結果により累積順位は部門8位のポジションを保っている。

この日はアル・ドゥワディミのビバークから125㎞のリエゾン(移動区間)で北上したあと、西北西のハイル郊外に向かう458㎞のSSに臨んだ。
日野チームスガワラは序盤の砂丘と砂地の区間を副変速機のローレンジを活用して手堅く抜けると165㎞地点から344㎞地点までのトランスファー区間へ。
この179㎞は舗装路で、競技ではなく指定された時間(トラック部門は130分間)で移動する決まりである。
その後はグラベル路となりスピードに乗って走れたが、砂埃が酷くナビゲーションも分かりにくい箇所があった。
最後は黒く大きな石がごろごろしているガレ場を低速でクリアしてSSゴールに到着。
95㎞のリエゾンを走ってハイルの空港近くに設けられたビバークに到達した。

明日16日は大会スタート地のアルウラへ戻る行程で417㎞の競技が予定されている。
残りステージは4つとなりダカールラリー2024も終盤戦へと向かう。
トラック部門上位入賞の目標に向けて日野チームスガワラのメカニックたちは気持ちを引き締め、日が暮れて気温10℃以下に冷え込んだハイルのビバークで粛々と整備作業を続けていた。

【INTERVIEW VOICE】
菅原照仁/
今日はトラブルもなく順調な一日でした。
前半の砂丘が思ったより厳しく、ギア比の最適化の効果を再び感じました。
昨年までの仕様だったら登れなくて苦労したと思います。

染宮弘和/
ナビはノーミスでゴール出来ました。
458㎞とはいえ179㎞もトランスファー区間があったのでナビゲーターとしては物足りない感じです。
もっと難しくして欲しかったくらいです。

望月裕司/
昨晩整備してもらってから不具合は出ず、車両は順調でした。
今はパンクの本数を減らすためにタイヤの内圧を少し高めにしたいと考えています。
今日も適正値の模索を行い、有用なデータを採ることが出来ました。

≪後半戦初日のロングステージをトラック部門7位で快走 累積順位でも8位と見事トップ10入りを果たす≫ ※日付は現地時間

1月14日、ダカール・ラリー2024は後半戦に入り、リヤド~アル・ドゥワディミの間で483㎞の競技を行った。
この日のルートはドゥワディミ南方の丘陵を巡るもので、砂丘も通過するが、全体の約6割がグラベル路。
砂埃が酷く、ナビゲーションの難度の高いステージであった。

HINO600シリーズでトラック部門に参戦している日野チームスガワラは前日の中間日にリフレッシュした車両で快走し、SSをトラック部門7位でゴールした。
この結果、14日までの累積順位は見事部門8位まで浮上。
エンジン排気量8.9リットルのコンパクトな車両ながら、排気量13リットル級のライバル勢に吾してトップ10に食い込む快走で気を吐いた。

この日は中間日の整備を行ったリヤドから255㎞のリエゾン(移動区間)で西南西に向かった丘陵地でSSがスタート。
序盤は岩山に囲まれたオフロードで路面はフェシュフェシュからハイスピードのグラベル、さらに砂地へと変化。
途中ワジ(枯れ川)や岩場、後半には砂丘も登場する変化に富んだステージだった。

菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組のHINO600シリーズはトラック部門の10番手で競技をスタート。
トラブルなしに安定したハイペースを保ち、序々にポジションを上げていった。
330㎞地点の砂丘越えにも日没前に間に合い、日が暮れたあとはペースを抑えたものの午後8時頃に無事7番手でゴールした。

SSを終えた車両は136㎞のリエゾンで北上してアル・ドゥワディミへ。
この日の走行距離は874㎞と、今大会最長のロングステージであった。

【INTERVIEW VOICE】
菅原照仁/
今日もローレンジを多用しながら気持ち良く走ってきました。後方から抜かれたり、抜いたトラックが停まっていたりで順位は変動しましたが、我々のペースは安定していました。トップ10入りは狙い通りですが、まだ先は長いので明日も頑張ります。

染宮弘和/
ナビゲーションは3か所ほど難しいところがあり、ミスコースした人も多かったようです。とくに砂丘のあとは黒くて薄いピストが見つけにくく、ちょっと外したこともありました。それ以外は問題ありませんでした。

望月裕司/
車両は快調で、燃料漏れも修理したので問題ありませんでした。トランスファ切り替え用のエア配管に漏れがあるので直してもらいます。874㎞はさすがに長くて疲れました。

≪中間休息日に車両を集中的にリフレッシュ 後半戦でさらなる順位浮上を目指す≫ ※日付は現地時間

1月13日、ダカール・ラリー2024はサウジアラビアの首都リヤドで中間休息日を迎えた。
この日は競技は行われず、郊外の飛行場近くに設けられたビバーク地でメカニックたちが後半戦に向けた車両の点検整備を終日行った。

HINO600シリーズでトラック部門に参戦している日野チームスガワラは11日~12日にかけて行われた48hクロノステージを午後8時頃にゴールすると休む間もなくシャバイタからリヤドへ移動。
午前4時すぎにビバークに到着した。

長丁場を終えて休憩に入ったドライバー/ナビゲーターと待機していたメカニックたちが入れ替わるように早朝から作業を開始。
予定されていた前後リーフスプリングやブレーキローターの交換のほか、前日のステージでトラブルの出た燃料配管の交換や厳しい砂丘越えで傷めたボンネットの補修なども行われ、後半戦に向けて車両はしっかりとリフレッシュされた。

後半戦の初日の行程はリヤド~アル・ドゥワディミ。
リヤドから西に向かい、砂丘越えを含むハードな483㎞のSS(競技区間)が予定され、リエゾン(移動区間)を加えた総走行距離は873㎞と、今大会最長のステージとなる。

昨日のステージをトラック部門10位でゴールした日野チームは累積順位をトラック部門の8位に上げて前半戦を終了した。

ファイナルギア比の適正化によって低速域の加速性能が大幅に向上したHINO600シリーズは8866㏄の小排気量エンジンながら13リットル級のライバル勢にそん色ない走りを見せており、引き続き厳しい戦いが予想される後半戦もさらなる上位を目指すべく、チームは気迫を漲らせている。

【INTERVIEW VOICE】
菅原照仁/
夕べ8時過ぎにシャバイタを出発して850㎞走り、朝4時過ぎにリヤドに着きました。
今年のクルマは気持ちよく走れるし、速いので明日からの後半戦をさらなる上位入賞を目指して頑張っていくつもりです。

門馬孝之/
本来中間日に予定していたATやトランスファの交換は不具合が出た際に行ったので今日はフロントリーフ交換が一番の重整備となります。
ATは予防整備的な対処で、燃料管の折損とトランスファの不具合以外はトラブルはなく車両は好調。
このまま後半戦を乗り切りたいです。

鈴木誠一/
クルマが調子良いだけに昨日の燃料トラブルはもったいないことをしました。
噴射系の燃料戻り管は前回も折れたことがありますが、規則で材質を変えられないので工夫して対応します。

小島真太郎/
前半戦を終えて現場には慣れてきましたが、同時に自分の反省点も増えてきました。
ビバークで待機していると車両が帰ってきたときに高揚感のような不思議な気持ちになります。

福田剛史/
結果的に重整備の日程が重ならず、バランスよく出来たので良かった。
昨日は作業をしていないので体調を整えることが出来ました。
明日からまた元気に走れるように頑張っていきます。

斎藤明延/
埃のせいなのか一昨日から喉が痛いです。
競技車の整備は特殊なところが多いですが、製作時から携わってきたので構造は理解しています。
燃料戻り管の件は配管を見直すことを考えています。

良川幸司/
実は数日前に発熱しました。
今はもう大丈夫です。
今回の車両は故障が少なくて助かります。
今日の作業内容も細かいものが多いです。

≪最大の難所48hクロノステージでポテンシャルを発揮 燃料系トラブルによる遅れを挽回してゴール≫ ※日付は現地時間

1月11日、ダカール・ラリー2024は前半戦の最終ステージを迎え、サウジアラビア南部のシャバイタを基点に2日間で547㎞を走破する「48hクロノ」を実施した。
舞台は「エンプティクオーター」と呼ばれる同国南部に広がるルブアルハリ砂漠の東端部。
柔らかい砂の大砂丘が連続するロングステージは今大会最大の難関であるとともに、午後4時時点の進み具合に応じて参加者をコース上の7地点に振り分け、簡易ビバークに宿泊させる新たな試みも注目を集めた。

難易度の高い砂丘越えを得意とする日野チームスガワラのHINO600シリーズはこのステージで高いポテンシャルを発揮。
1日目の行程をトラック部門6位で終え、2日目は燃料系トラブルで約5時間のタイムロスを喫しながらも解消後はペースを上げてゴールした。

コースはまずシャバイタのビバークから東に向かい、110㎞のリエゾン(移動区間)でSSのスタート/ゴール地点に移動。
北はUAE(アラブ首長国連邦)、東はオマーンとの国境が近いエリアに設定されたSSは8の字を横にしたループ状で、同じ地点にゴールする。
路面は砂丘といっても厳しい登りで高い砂山を越える箇所が多く、砂丘の間にはショット(乾いた塩湖)も何度か通過した。

ステージ中の車両整備や部品供給が許されないのはこれまでのマラソンステージと同じだが、2日間で2つの行程を走っていたマラソンに対し、48hクロノでは1つのステージを2日間かけて走破する。
このためコース上に193㎞地点から523㎞地点までの間に7箇所の「ブレークゾーン」(簡易ビバーク)が設置された。
最も近い地点で午後4時半、最も遠い地点では午後3時半を過ぎると各ブレークゾーンに到達した参加者はそこで停められ、同地で宿泊する。
翌朝は午前6時半から前日の到着順に再スタートが切られ、ゴールを目指す仕組みだった。

菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組のHINO600シリーズは11日の午前10時21分にトラック部門の7番手でSSを走りだした。
難しい砂丘を手堅くクリアしながら午後2時過ぎには193㎞地点にある最初のブレークゾーンを6番手で通過。
その後も大きなミスやトラブルもなく、2つ目のブレークゾーンが設定された294㎞地点に6番手で到達したところで順調にこの日の競技を終えた。

しかし、走行後の点検で燃料の戻り管の折損が発見され、その場で修復したがすでに相当量の燃料を失っていた。
2日目は省燃費走行で走りだしたが、給油ポイントでもある398㎞地点の30㎞手前でガス欠症状に見舞われてストップ。
痛恨のタイムロスとなった。
車両が傾いた状態だったためタンク内に偏っていた燃料をポリタンクに汲み出すなどの方法でエンジンを掛けてその場を離脱。
給油ポイントで燃料を補給したあとは復調したが、ゴールから残り100㎞ほどで日没を迎え、ペースダウンを余儀なくされた。
SSゴールは午後8時頃であった。

その後リエゾンでシャバイタのビバークに戻ったチームは休む間もなく853km先にある次のビバーク地リヤドへの移動を開始した。
到着は13日未明の予定。
この日は大会唯一の中間休息日となり、シャバイタから一足先に到着していたメカニックたちが入念な点検整備を行う。

【INTERVIEW VOICE】
菅原照仁/
大変難しい砂丘ステージでしたが、我々にとっては余裕があり、調子よく走れました。
それだけに燃料漏れのトラブルは残念です。

染宮弘和/
砂丘越えはとても順調でした。
ナビゲーション的にも問題なく、ウェイポイントは一か所取りそこないましたが、それ以外は全部通過しています。

望月裕司/
ガス欠症状は副変速機のローレンジで高回転を多用することによる燃費の低下もあるでしょうが、燃料の戻り管が折れていてかなりの燃料が漏れたのが原因だと思います。
2日間の砂丘越えはさすがに疲れました。


当社では、今期(2023年下期)目標の一つに、期内での耐震対策の実施が挙げられております。
昨年12月から各拠点ごとにロッカー・キャビネットなどの耐震工事を実施しており、
対策が必要な室内および通路に設置しているロッカー・キャビネットについては本日までに
約95%が完了しました。
※追加工事については、今期末(3月)までの完了を予定しております。

≪大会の難所、エンプティクオーターに突入 本格砂丘ステージを7位で快走≫ ※日付は現地時間

1月10日の第5ステージはアル・ホフフ~シャバイタ。
シャバイタのビバーク周辺で118㎞のSS(競技区間)が行われ、いよいよ最大の難所であるルブ・アルハリ砂漠でのステージに突入した。
日野チームスガワラのHINO600シリーズは得意の砂丘で調子を上げ、SSを今大会初のシングルフィニッシュとなるトラック部門7位でゴール。
この日までの累積順位、部門11位をキープした。

サウジアラビアの南部に広がる同地域は柔らかい砂の砂丘が無数に連なり「エンプティクオーター」とも呼ばれる。
ダカールがサウジで開催されるようになってからは毎回ハイライト的な難しいステージが設定され、大きな順位変動を生んできた。
この日はアル・ホフフからUAEとの国境沿いに508㎞の長いリエゾン(移動区間)でシャバイタまで移動したあとビバーク地の周囲を左回りに巡る前哨戦的なショートステージだったが内容は厳しく、20㎞過ぎからゴールまで砂丘やショット(塩湖)が続いた。

菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組のが乗り組むHINO600シリーズは前後デフの減速比を高めたことで副変速機のローレンジを使える車速域が高くなり、砂丘越えの車速と必要駆動力にマッチしたことで快走。
15番手でスタートしたあと砂丘が始まるとぐんぐんポジションを上げ、パンクやスタックもなく無事7位でゴールした。

前半戦の最終ステージとなる11日からの2日間は同地で新たな試み「48hクロノ」が実施される。
メカニックによる整備やサポートなしに2つのステージを走り切る従来のマラソンステージを進化させたもので、1つのステージを2日間かけて走破する。
1日目は一か所のビバークではなくコース上に合計7箇所(うち2箇所はループ状コースのために共通)の「ブレーキングゾーン」(簡易ビバーク)が設けられ、ゾーンごとに決められた時間(午後3時半~5時)を過ぎると参加者はそこで止められ、簡易ビバークで宿泊する。
2日目の朝は同地から再スタートしてゴールを目指す仕組みだ。
2日間をサービスなしで走るのはこれまでと変わらず、日野チームスガワラは車両を万全の状態で送り出すべく、シャバイタのビバークで朝まで点検整備を行った。

【INTERVIEW VOICE】
菅原照仁/
副変速機のローレンジを効果的に使い、気持ちよく走ることが出来ました。
走行エリアは昨年と同じで、砂は柔らかいです。
砂丘を降りるところの段差がキツイので気を付けましたが、そこからの加速も良いので問題ありません。
トラブルもなかったですし、48hクロノに向けて良い手ごたえが得られました。

染宮弘和/
すごい砂丘に登るわけでもなかったのでナビゲーションは淡々と砂丘のウェイポイントを追う感じでした。
照さんが気持ち良く走れたようなので良かったです。

望月裕司/
ローレンジを使うとメインのギア比もクロスしてくるので効果的に回転数を保って走れます。
油温や水温もまったく問題なく、ほかにトラブルもありませんでした。