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2024年01月05日:DAKAR TODAY 2024(プロローグ)

≪日野チームスガワラ、ダカール・ラリー2024のスタートに向けて準備万端 プロローグランを無事走り終える≫ ※日付は現地時間

1月5日、ダカール・ラリー2024はスタート地、サウジアラビアのアルウラ周辺で第1ステージの競技出走順を決めるプロローグランを実施。
HINO600シリーズでトラック部門に参戦する日野チームスガワラは47台が出走したトラック門の15番手で問題なく走り終え、翌6日の本格スタートに向けて万全の体制を整えた。

12月上旬にサウジアラビアに入った日野チームはアルウラの南西に位置する紅海岸の都市ジェッダで車両の最終調整を実施。
14~16日には地元の「ジェッダラリー」にテスト参戦して車両の仕上がりを確認した。
その後1月1日午後にアルウラのスタートキャンプに入り、3日には車両検査を受けて問題なく合格するなど、順調に準備を進めてきた。

参戦車両は引き続きボンネット型のHINO600シリーズを使用する。
今大会に向けては大幅な軽量化と駆動系の見直しを行い、信頼性とともに総合的な戦闘力を向上させた。
乗員はチーム代表の菅原照仁がドライバー、染宮弘和がナビゲーター、望月裕司(日野自動車社員)が乗車メカニックをそれぞれ担当する2020年大会以来の布陣で、豊富な知見と優れたチームワークはチームの強みとなっている。

日野自動車と日本レーシングマネージメントのスタッフで構成されるサポート部隊には新型コロナの影響で21年大会以来休止されていた販売会社メカニックの派遣活動も復活。
選抜された福田剛史(愛知日野自動車)、斎藤明延(栃木日野自動車)の2人はロードサービスの経験も豊かで即戦力として期待される。

この日のコースは同国北西部の丘陵地に位置するアルウラのビバーク北方に設定された。
アルウラのビバークから71㎞のリエゾンでスタート地点に向かい、27㎞のループ状の競技区間を走ったあと、再び65㎞のリエゾンでビバークに戻る。
路面は全てが砂地で岩の間を行くツイスティでアップダウンのあるピストで、砂丘も登場。
サウジ北部らしい内容だった。なお、プロローグの成績は順位が第1ステージのスタート順に反映されるが、タイムは競技の総合結果(各ステージの所要時間の累積)には加算されない。

ビバークに戻った参加者はビバーク内に設けられたスタートポディアムへ。
日野チームスガワラも午後5時過ぎに登壇し、明日の第1ステージに向けて気持ちを引き締めた。
6日はアルウラから南東に向かい、アル・ヘナキヤまでの間で405㎞の競技が予定されている。

【INTERVIEW VOICE】
菅原照仁/
短い距離ですがトラブルもなく順調です。
車両の仕上がりだけでなく、乗員のチームワークの面でもジェッダラリーにテスト参戦した効果が出ているように感じます。
トラック部門の上位勢と一緒に走ってみてペース的にも思った通りの手ごたえがありました。

染宮弘和/
ダカールと同じナビゲーション機器を使うジェッダラリーに参加したおかげで、初めから順調なナビが出来ました。
今回は100%ノーミスを目指して頑張ります。

望月裕司/
会社が厳しい状況の中でもダカールの活動を続けられることに感謝しています。
今回は販社メカニックの応募も再開し、全国の13社から応募を頂きました。
少数精鋭のチーム体制ですが、みんなで頑張ります。
今日の競技中はウェイポイントの確認など、ナビゲーションの方も手伝いながら走りました。
計器も見なければいけないので忙しいですが、染宮さんの助けになればと思います。

門馬孝之/
自分は2011年にメカニックとして参加して以来13年ぶりにチームマネージャーという立場で戻ってきました。
準備を通じてチームワークも醸成され、クルマも仕上がっているので、まずはトラック部門ひとケタ台の成績を目指したいと思います。

鈴木誠一/
今回の車両はハイブリッドシステムを降ろして軽量化を図る一方、エンジンの出力を800PSまで高め、デフのギア比を最適化してトータルの走りを向上させました。
目新しい新機軸はありませんが、信頼性が上がった分は日々の成績に良い影響があると思います。

小島真太郎/
自分はパワートレーン実験部から派遣されてメカニックを務めます。
日野自動車入社の動機がダカールの参戦活動でしたので、憧れの現場に立ててテンションが上がってます。
次の世代にこの活動をつなげるべく、頑張りたいと思います。

斎藤明延/
栃木日野からダカールへのメカニック派遣は自分が初めて。
応募には社長も応援してくださいました。
ラリー現場の仕事にはメカニックとしてのやりがいを強く感じます。
トラブル対応など、ワクワクする気持で真剣に取り組んでいます。

福田剛史/
自分の職場である愛知日野には派遣メカニックの先輩が4人いらっしゃり、ダカールは厳しいが、ここでしか得られない経験が出来ると応募を勧められました。
テスト参戦したジェッダラリーは大変でしたが、とても面白かったです。
ダカール本番もチームワークを保って上位を目指せるようベストを尽くします。