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2024年01月08日:DAKAR TODAY 2024(第3日)

≪セミマラソン初日を16位で終え、累積順位を10位に浮上 トランスファーを交換して砂丘を快走≫ ※日付は現地時間

8日、ダカール・ラリー2024はサウジアラビア中部のアル・ドゥワディミ~アル・サラミヤ間で第3ステージの競技を行い、日野チームスガワラの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組が駆るHINO600シリーズは4輪部門120位、トラック部門16位の成績でゴール。
この結果により同日までの累積順位は総合82位、トラック部門10位に浮上した。

7日の行程で副変速機にトラブルが発生したHINO600シリーズはアル・ドゥワディミのビバークでトランスファーを交換して復調し、この日のステージをベストな状態で走り出した。
ビバークから西南西に123㎞移動した地点からスタートしたSSは砂地の中に石の多いワジ(枯れ川)の底からスタート。
間もなく岩に囲まれた砂地でスピードの出せる未舗装路~オフロードへと路面は変化し、何度か砂丘も登場した。
とりわけ250㎞地点の砂丘は砂が柔らかいうえに延長も40㎞に及んだが、副変速機のローレンジを効果的に使って快走。
ハイスピード区間が長かったものの前日と同じく先行車の巻き上げる埃が酷く、ナビゲーションも分かりにくい箇所が多いなど、難易度の高いコースだった。

第3~4ステージは「セミ」マラソン行程というべき設定で、SS(競技区間)ゴール後はビバーク地での整備が許されず、ゴール地点近傍に設けられたサービスパークで2時間だけ作業が認められている。
その後は172㎞のリエゾン(移動区間)でアル・サラミヤのビバーク地へと向かい、車両はパルクフェルメ(車両保管場)に収められる。
また、サービスパークでの作業を終えたアシスタンス部隊は530㎞のアシスタンスルートで一つ先のアル・ホフフのビバークへと移動を開始した。

9日はアル・サラミヤ~アル・ホフフ間へ。リヤド周辺地域で299㎞の競技が予定されている。

【INTERVIEW VOICE】
菅原照仁/
砂丘の手前でタイヤの空気圧を下げたら右後輪がパンク。
スペアタイヤを吊るウインチの故障もあって交換に18分ほどを要しました。
その後も埃が酷くて思うようにペースを上げられませんでしたが、交換した副変速機も調子良く、走りは順調でした。

染宮弘和/
とりわけ後半にカップ(方位)が複雑に変化するナビゲーションの難しい区間がありました。
ワジの底など埃が滞留する感じでなかなか晴れず、大変なところもありましたが、全体としてはなかなか良かったです。

望月裕司/
砂丘ではローレンジを選ぶなど、副変速機のロー/ハイを効果的に使って気持ちよく走れました。
ただ、自動変速機の4速が若干滑る感覚があります。
明日はなんとか走り、ホフフに着いたら交換してもらおうと思います。
ナビの仕事はウェイポイントが出てくる間隔が広かったので忙しくはありませんでした。