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2023年01月10日:DAKAR TODAY2023(第10日)

1月9日のレポート(現地時間)

リヤドでの中間日に車両を徹底整備!
リフレッシュした車両で後半戦の順位浮上を目指す!

1月9日、ダカール2023はサウジアラビアの首都リヤドで中間休息日を迎えた。
この日は競技は行われず、市内の飛行場近くに設けられたビバーク地では各陣営のメカニックたちが車両の点検整備に余念がなかった。
ハイブリッド機構を搭載した日野600シリーズ(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)でトラ ック部門に参戦している日野チームスガワラは昨晩リヤドのビバークに到着するとメカニックたちが早速点検整備に取り掛かり、ここ数日の水温上昇の原因究明を行った。
その結果、エンジン本体のトラブルが判明。
現場での修復は難しく、制御面で症状の抑制を図ることになった。
このほかの機器ではエラーが発生していたハイブリッドシステムはインバータとモーターを交換。
中間日で交換予定だったトルクコンバータ式自動変速機は数日前に換装されており、さらに前後のリーフスプリングも交換するなど、車両は大幅にリフレッシュされた。
現在日野 600シリーズは現在累積順位でトラック部門の総合14位につけているが、後半戦を通じてさらなる上位浮上を果たすべく、チームは全力を尽くす。
後半戦の初日の行程はリヤド~ハラド。
リヤドから南東に向かい、渓谷やワジ(枯れ川の底)を行く359kmのハードなSS(競技区間)が予定されている。

菅原照仁
明日からの後半戦をトップ10入りを目標に頑張っていくつもりです。
今年、我々のペースが良くなったのはサスペンションの改善が大きい。
以前はトップ勢から1ステージあたり50分ぐらい離されていたのが今は15~20分になりました。
水温上昇の問題はありますが、本来の走りさえ出来れば達成可能な目標だと思います。

染宮弘和
ここにきて我々日野チームはクルマが速くなると同時にクルーも経験値が増し、ナビゲーションをしているとコースを作った主催者の真意がある程度読めるようになってきました。
後半戦がどれぐらい難しくなるのか分かりませんが、ペースが上がっても正確なナビを心がけて結果につなげたいと考えています。

望月裕司
残念ながら冷却水が減る原因がエンジンにあることが分かりました。
乗車メカニックとしてダメージが広がらないよう出来るだけのことをして、なんとしてもゴールしたいと思います。