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2023年01月12日:DAKAR TODAY2023(第12日)

1月11日のレポート(現地時間)

ダカール2023は今大会の難所「エンプティクオーター」へ!
日野600シリーズは114kmの砂丘ステージで総合9位に躍進!

1月11日、ダカール2023は後半戦の2日目ハラド~シャイバ間で114kmのSS(競技区間)を行い、大会の山場と目される「エンプティクオーター」地域に到達した。
菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組が乗る日野チームスガワラの日野600シリーズは水温上昇のトラブルを抱えながらも引き続き力強い走りでこのステージに臨み、トラック部門総合9位でゴール。この日までの累積順位も総合9位に躍進した。
エンプティクオーターは北にUAEアラブ首長国連邦、東と南にオマーンと国境を接するサウジアラビア南東部の砂漠地域。
この日はハラドから467kmのリエゾン(移動区間)で同地域の北部に位置するシャイバのビバーク近郊へ移動し、114kmのSSに臨んだ。
SSは柔らかい砂丘群が砂地の丘陵とともに大勢を占め、距離は短いものの所要時間はトラック部門のトップで2時間9分46秒、9番手の日野チームは2時間40分8秒を要する厳しさだった。
日野600シリーズは冷却水を一杯に補充してSSをスタート。
幸い距離が短かったため、終盤で水温の上昇傾向は見られたものの途中で(冷却水補給のために)停まることなくゴールすることに成功した。
この日はハイブリッドシステムの不調があったものの、タイムロスがなかったことで好成績を獲得。
ゴール後は42kmのリエゾンを走り、周囲を砂丘に囲まれたシャイバのビバークに到着した。
1月12~13日はアシスタンスの整備や部品補給を受けずに2つのステージを走破する「マラソンステージ」が予定されている。
大きなループでエンプティクオーター地域を巡り、12日の晩はアシスタンスが不在のマラソンビバークとなる。
車両のメンテナンスはクルー自らが行い、 スペアタイヤやパーツも競技車に搭載しているものに限られる。
このため、12日の競技中のパンクやトラブルが13日の競技に直接影響する。
コースの難しさとともに今大会の正念場となる。
日野チームはこの2日間を無事にクリアできるよう、メカニックたちが未明まで入念な点検整備を行った。

菅原照仁
最初は小さめ、最後は大きな砂丘を越えるステージで砂も柔らかかったです。
水温のことがあるので無理はしていませんが、集中して走って、良い結果が出ました。

染宮弘和
砂丘がずっと続き、ドライバーが忙しいステージになりました。
エアコンが壊れて窓を開けて走っているので、砂塵と騒音で結構大変でした。

望月裕司
今日は水温のトラブルが悪化せず、SSも冷却水の補給なしでゴール出来て良かった。
明日からマラソンなので水を入れたポリタンクをたくさん積んで行こうと考えています。

濱井抄太郎
ハイブリッドは今朝になってキャパシタが機能していないことが判明したので今日はシステムを切って走りました。
スペアがあるので今晩載せ替えてみようと思います。