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2023年01月05日:DAKAR TODAY2023(第5日)

1月4日のレポート(現地時間)

ハイル基点のループコースでトラブルを克服!

4日、ダカール2023は北部のハイルを基点にしたループコースで425kmの競技を行い、日野600シリーズでトラック部門に参戦している日野チームスガワラ(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)は序盤にトラブルに見舞われながらもトラック部門総合20位でゴール。
同日までの累積順位を総合16位とした。
ハイルに至る3日の競技は悪天候のために一部が短縮されたが、この日は天候が回復。
SS(競技区間)は予定通りに実施された。
路面は序盤の砂丘越えのあと、山間地やガレ場を越え、最後は砂丘を下ってゴールする。
ナビゲーションも場所によっては複雑だった。
日野600シリーズはスタート間もなく異音と異臭が発生。
駆動系のフリクションも感じたため、コース上に車両を停めて各部の点検を行った。
その結果、摩擦材がローターに接触していたパーキングブレーキを外したが異音は消えず。
再び停まって点検し、外れていたインタークーラーホースを修復したところ不具合は解決した。
このトラブル対応に約2時間を要したが、そこからはハイペースで追い上げ、無事SSをゴールした。
5日は再びハイル基点のループで375kmの競技区間が予定されている。

菅原照仁
異音の原因としてハイブリッド用の電動機も疑い、プロペラシャフトを外したまま走りましたが、実際にそれが悪かったわけではなさそうです。
トラブルは残念でしたが、無事にゴール出来て良かったです。

染宮弘和
トラブル解決に2時間を要したため、終盤は日没後になってしまいました。
暗くなると見えにくいので気を遣います。
ナビゲーションは問題なく終わったので、まあ良かったです。

望月裕司
競技中のトラブル対策は時間がないので、怪しいものは外す方向となります。
今回のハイブリッドモーターは原因ではなかったようですが仕方ありません。
今日は殆どの距離をハイブリッドなしで走ることになりました。

土屋拓麻マネージャー
初めてダカールの現場に帯同して、日本では分からないことが一杯あることを改めて認識出来ました。
課題が見えてきたように感じています。

濱井抄太郎
今回のハイブリッドはキャパシタの容量や電動機の出力は同じですが、エンジンとの総合出力を一定のラインで抑えるなど、限られた容量で効果的にアシストを行う工夫をしています。
熱対策を施したうえでエンジントルクの余力で発電する領域を広げたこと、また乗員がハイブリッドの使い方に慣れて頂いたことでエネルギーの出し入れが大きくなり、今のところハイブリッドの効果は高くなっているようです。