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2023年01月16日:DAKAR TODAY2023(FINISH)

1月15日のレポート(現地時間)

トラック部門総合10位でダマムにゴール!
ダカール2023は15日間のすべての競技を終了!
ダカールラリー2023は15日、サウジアラビアのホフフ~ダマム間で138kmの最終SS(競技区間)を実施。
その後ダマム市郊外のキングアブドラカルチャーセンター(ITHRA)にゴールして15日間の大会が閉幕した。
ハイブリッドシステムを搭載した日野600シリーズを駆った日野チ ームスガワラの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はこのSSをトラック部門総合21位で走り切り、累積順位の同部門総合10位が確定した。
この日のSSはアルホフフのビバークからリエゾン(移動区間)で167km移動したカタールとの国境付近からスタート。
ダマムに向かってペルシャ湾沿いの海岸を北上するルートを辿った。
路面の殆どが砂地で、序盤のツイスティな区間に始まり、オフロードやナビゲーションが複雑な区間も登場した。
日野600は途中で燃料配管からの燃料漏れのためストップ。
応急修理に約20分を要したほか、その後水温が上昇して冷却水を補給したため約30分のロスタイムに。
それ以外は順調で、ハイブリッドシステムも機能させながらゴールに到着した。
その後、日野チームは100kmのリエゾンでダマム市内に移動し、午後17時頃にゴールセレモニー会場に到着。
大きな鯉のぼりを掲げてポディウムに登壇した日野チームは観客の声援に手を振って応え、今大会の15日間の競技が終了した。
サウジアラビアに舞台を移して4年目の今大会は会期中を通じて天候が安定せず、コースの冠水によるキャンセルや短縮があったほか、ビバーク地では降雨や泥濘化がチームスタッフを苦しめた。
また、近年のコース設定は多数を占める軽量バギー車への配慮なのか難易度が高まり、とりわけエンプティクオーターの砂丘など、トラック部門の車両には過酷な状況も見られた。
こうした状況下で日野チームスガワラの日野600シリーズはサスペンションの熟成によって走行ペースが向上。
しばしばSSのシングルフィニッシュを記録したが、中盤以降エンジンの水温上昇やハイブリッドシステムなどのトラブルが頻発した。
12日には砂丘で転倒も喫したが、そのたびに経験豊かな乗員や毎日徹夜作業を続けるメカニック陣が活躍。
チームの努力と総合力で無事トラック部門総合10位の成績でゴールに到着した。

菅原照仁
今日最後のSSでも燃料漏れでストップ。
序盤から小さなものを含めてトラブルが続き、水温上昇が出てからは毎朝エンジンがちゃんと掛かるか心配でした。
コースもすごくて、今までで一番大変な年になったと思います。
10位の成績はまずまずでしょうか。

染宮弘和
トラブルは色々とありましたが、ナビゲーションは順調。
今日は後半オフロードの中でGPSポイントが沢山出てきてカバーしきれませんでした。
乗車メカニックの望月裕司さんが活躍した大会となりました。

望月裕司
今大会の参戦にあたっては会社の不祥事があり、出られて良かったと思います。
出場するからには結果を出したかったのですが、色々ありすぎましたね。

土屋拓麻
エンジンに問題が出たときはどうなるかと思いましたが完走出来てほっとしています。
日本に帰ったら次回大会に向けて、今回の経験を活かしたいと考えています。

濱井抄太郎
転倒した際にハーネスを傷めたキャパシタは最終日には直りました。
ハイブリッドは今回信頼性に問題が色々と出たように思います。

鈴木誠一
今回は色々なものが壊れて作業時間が長く、リヤドに居た記憶が全くありません。
成績は久しぶりに本来というか、良かったのではないですか。

佐藤龍晴
夜の冷え込みは厳しかった。
でもこうして完走したのを見ると良かったと思います。
作業は多かったですが良い経験でした。

佐藤雅紀
サウジに来てこんなに寒いとは思いませんでした。
寒い中での作業はやはり大変です。
最後までクルマがビバークにちゃんと帰ってきてくれて安心していました。

森田淳平
南米大会以来久しぶりに来てみたらこちらも寒くて参りました。
仕事は楽しく頑張りました。

多田圭吾
海外に行くのもラリーも初めてで、最初はリズムが掴みにくかったです。
今は大分慣れました。
来年にこの経験を活かしたいと思います。

佐藤忠章
例年と同じくメカニックとして帯同しました。
今回はトラブルとの戦いで自分も疲れましたが、クルマを走らせている人たちはもっと大変だと思います。

良川幸司
今年はオートマチックギアボックスの交換を担当したり、エンジン分解をサポートしたり。
大事な仕事を任せられて良い経験になりました。

近内舜
チームの人数が増えて体制が強化される中で、上手くビバークを運営出来たように思います。
雨も多く大変な大会でした。

毛塚麻由美
アシスタンストラックのドライバー担当は今年も楽しく頑張りました。
もっと運転が上手くなりたいです。

安藤瑠美
メカニックや管理側の体制が大きくなって大変な面もありましたが、みなさんの協力もあってスムーズに出来たと思います。
ゴール出来て良かった。